About
 異例の若さで公安局に就任した天才――人はそう呼ぶが、抜けているところが多くまだまだ学生感の抜けない一面も。ドジは日常茶飯事。天然でやらかしが多いが本人は気付かないこともしばしば。
 だが、日本刀をひとたび握れば一変する。相棒は『三日月宗近』――通称ミカ
 身体面だけでなく、精神面も鍛えるために、剣術の門を叩いた。
「刃を振るう前にまずは己が心を研ぎ澄ませ。でなければ切れ味の良いこの刃は己を先に貫くであろう」
 師匠に言われたその言葉に真理を突かれ、手元に握られた刀が自身の心を具象化したものと悟り、周りに危害を加える刀になってはならぬと自身の制御を心得、研鑽を重ね剣術では右に出る者がいないほどの実力をあげた。

 演技は弱さ故の彼女なりの逃避術である。
 もともとは自分以外の何かになりたいという願望があり、ネット社会の中で「自分ではない何か」に成る機会が多く、感情をコントロールする呼吸・発声法に長けていった。昔は「あざとい」とよく言われるほどおちゃめでもあった。転じて刑事で聞き込み等をする際に、その場に合わせて必要な情報を引き出すために演技で相手の心情を察し、自らも合わせることで共感を得て情報を聞き出すということをよくやっている
 そのため、抜けてはいるが場の空気、相手の心情を察する能力は長けている。

 「アンドロイドも人間である」
 これが彼女が研鑽を重ねる中で導き出した結論である。
 世間ではアンドロイドが人間同様に刃傷沙汰を起こすようになり、高校時代は悲観的であった。しかし突き詰めれば人と同じであるという考えに行き付く。
 人は肌の色、性質、性格、容姿、体格、種族が己と異なり理解出来なければあれやこれやと理由を託けて互いに貶め合う生き物だ。アンドロイドが人間に対して牙を剝くのは、それと何ら変わりのないことではないのか。ならばそれは彼らにも心があるからではないか――。
 そういう思考の元、アンドロイド相手に差別の目を向けたり、偏見を持つことはしないようにしている。
 そのような考えに至ったのには、師の訓えも少なからず影響したことだろう。
「斬る者は斬る物を、それが真に斬るべきか見極めなければならぬ。同時に切っ先を振るわるるに足る人物かどうか、己が刀も其方のことを常に視ている。心が邪に染まれば、その刀が其方を斬るぞ」

 差別や偏見の目でしか彼らを見れなくなってしまえば、本質を見極めることは出来ない。重要な局面でそうなってしまえば刀を振れず、心を配ることはできなくなる。
 その行動の結果が、いつかアンドロイドではなく人へと、果ては自分へ向くかもしれない。
 だからこそ正義を振りかざす者として、常に心は刀身のように澄んでいなければならない。

 故に彼女の正義は――心にある。

Profile
性別    女性
身長    155cm
体重    50kg
血液型   B型
年齢    22歳
誕生日   4月26日
好きなこと 剣術
嫌いなこと 調和を乱すもの
性格/特徴    天真爛漫 天然

Illustrater

Scenario
2023.12.01   『VOID』



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